佐竹ガラス株式会社

大阪の工場見学スタッフ

2008年04月08日 16:15



今回は和泉市にある佐竹ガラスさんに見学に行ってきました。
タオルに引き続き、ガラス工芸は大阪の地場産業なんだそうです。

佐竹ガラスさんは昭和2年に硝子棒工場として設立され、
戦争のため廃業を余儀なくされた工場がある中、硝子の生産を
つづけ、今では日本で唯一工芸用の色ガラス棒生産を行っています。



JR信太山駅を下車、15分ほど歩くと住宅街に工場が。
工場に見えないので通りすぎてしまいましたー。
いい味の出ている工場は国の登録有形文化財に登録されているそうです。



入り口はこんな感じです。



ガラス棒というのはその名の通り、ガラスの棒で、ガラス工芸品を
作る際に使うそうです。そのガラス棒が色鮮やかに棚に並んでます。




早速、案内されたのが溶解場。先ほどのガラス棒の主な原料はこの珪砂(けいしゃ)。
この珪砂に、金や銅を混ぜることで赤や水色のガラスが出来上がります。



珪砂をるつぼの中にいれ、12時間から15時間かけて溶解します。



工場前に並んでいるのがるつぼ。熱で割れてしまうので定期的に交換するそうです。



1000℃以上の熱で溶解されたガラスの入った、るつぼの中に棒(ボウトウ)をいれ、ガラスの塊を作ると



走って次の工程へ。




続いて、棒引きと呼ばれる作業。先ほどのボウトウの先についたガラスを
すばやくこのレール上に引いていきます。
色によっても固まりやすさがかわるそうです。



アッと言う間に固まり、固まったガラスを切断していきます。
これで、ガラス棒のできあがり。



その後、ガラス玉を制作している場へ。
先ほどできたガラス棒を何本かにまとめ溶かします。




先の方にガラスがたまってきたらガラスをまきつけ、
ゆっくりと回しながら形を整えて完成。



こんな綺麗なガラス玉ができあがります。




ガラス玉の販売も行っています。
ずらりと並ぶ色鮮やかなガラス玉から




ガラス工芸品やグラスアイ(人形用義眼)なども展示


ここで、工場見学は終わったのですが「近くにガラス体験できるところがあるでー」
ということで向かってみました。




佐竹ガラスさんから5分ほどである「ガラス工房 邦」さん。



見本を見せてもらったのち、やってみました!
ガラスが溶けて形を丸く整えるのがなかなか難しい。



途中から作るのが楽しくなってきてガラス工芸にはまりそうです。

1時間500円と制作したガラス代(100gで400円)で気軽にガラス体験ができるので、
興味のある方は是非寄ってみてください。


佐竹ガラス株式会社(HP)

〒594-0005 大阪府和泉市幸2-11-30
TEL:0725-41-0146 / 9:00~17:00(平日)
見学日:火曜日~金曜日 見学時間:10:10~11:10/13:10~14:10
要予約(調合・溶解等の都合で、時間変更・製造休止する場合があります。)