2010年03月19日
明晃印刷株式会社

オオサカジンブロガー高崎さんの会社「明晃印刷株式会社」へ行ってきました。

明晃印刷株式会社では活版印刷を行っています。
活版印刷とは金属の活字を組みあわせ、インクをつけ、紙に押し付けて印刷する昔ながらの技術です。
押し付けられることにより印字部分に凹みできることが特徴。
現在ではパソコンの普及により活版印刷を行う会社は減っているものの、
パソコンではできないこの風合いを好みデザイナーの方からの受注が多いとか。



工場内にはいるとインクのにおい。
まず、依頼されたデータを参考に必要な活字を活字棚から取っていきます。
明朝、ゴシックなど様々なフォントのほか、ルビで使われている2ミリのものから
見出しにつかわれるものまで大きさも様々。探すのは一苦労です。
阪神大震災では活字が床に散乱して大変だったそう。それを機に活版印刷を廃業された
ところも多いとか。

そして、活字を版に配置していきます。作業台。


文字や罫線がない部分にはこの金属のかけら(コミ)を配置し隙間を埋めていきます。
雰囲気でこのへんに活字を置いて~というわけではなくすきまができないよう計算し
構成することが必要。びっちり埋められています。

出来上がりはこんな感じ。印刷が終わるとばらして先ほどの活字棚になおします。

お得意さんのものはいくつかそのままおいてありました。

次に印刷工程へ。
校正刷りは手動の校正機で行っていたそうです。インクを塗った版にローラーで
紙に押し付けます。

はがきや名刺用の印刷機は小さめのこちら。

いよいよ印刷にかけていきます。
創業当時からあるこの印刷する機械がこちら。創業当時からあるこの機械は最近ではめったにみれないとか。



先ほどの版をセットしずれないように固定させていきます。

最後に版を木槌で叩き高さをそろえます。

そして紙をセットし、印刷開始。


ガッシャンガッシャンといいながら印刷されていきます。
セットした紙が流れてきて


いくつものロールを通して程よい量のインクが版につけられ


紙に印字されてできあがり。うっすらと凹みがあります。
明晃印刷会社さんでは一般の方の見学も受け付けています(要予約)ので
興味のある方は実際の作業風景を見に行ってみてくださいね。
明晃印刷株式会社(HP)
〒553-0003 大阪市福島区福島3丁目5番25号
電話 06-6451-4438
見学可(要予約)
Posted by 大阪の工場見学スタッフ at 18:33│Comments(0)
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